スターティングドリル兼用のキリ
ボール盤で穴をあける場合も、フライス盤で穴をあける場合も、いきなり一般のキリで穴をあけると、経験的には最大で0.5ｍｍ程度位置がズレてしまうことを経験します。　正しい位置に穴あけする場合は少なくても0.1ｍｍ以内には位置精度を確保したいところです。正確な位置へ穴をあける場合、一般的にはケガキの後に、 １）センターポンチで予め穴あけガイドをつける ２）スターティングドリルで位置を出し、その後にドリルで穴をあける ３）専用の穴あけ位置治具を用意してあける などの手法が考えられます。 私は、２）の手法で穴をあけていましたが、便利なキリを見つけましたのでご紹介します。
	今回ご紹介するドリルです。 写真の上が、スターティングドリルで、下の3本がEXゴールドドリルです。　直径は６ｍｍと３．２ｍｍのものです。
	写真はスターティングドリルの刃先の写真です。　刃先形状は特に変わったものではありません。　ドリルの直径は６ｍｍです。 刃先が軸のたわみなどでフラフラしないので 正確な位置にスターティングの穴があきます。 　 穴あけ位置を確定後、ドリルのキリを付け替えて必要なサイズの穴径をあけます。
	左のキリはOSGのゴールドドリル（スタブ形）という商品の刃先の写真です。　スターティングドリル無しに穴あけできるドリルです。 特徴は、細井理論による特殊刃先形状と長さが短くたわみにくいためスターティング無しで正確な穴位置精度が確保できる特徴があります。 実際に使ってみると確かに効果があります。 欠点は再研磨が困難なことでしょう。 メーカーでは細井理論応用の刃先とありますが、細井理論がどのような内容かは調べましたが今のところ不明です。